~超小型 旋回式微細気泡発生装置の誕生秘話~  序章

 使用済の廃材ボールペンを利用して、微細気泡発生装置を作ってから早9年、特許を取得してから8年が経つ…。発生装置を作ってからというもの、地元の雇用を守る、その一心で、雇用改善のきっかけを作ろうと、すぐに衆議院議員会館に陳情に行った。そして、地元に会社誘致を切に願う話をわかってもらった…はずであった。地元には若者が少なく、働く会社も少ない。となれば、ほとんどの若者が都会に出ていく。そして地元を離れて、何年か後に帰ってきたくとも、働く場所が無ければ帰ってくるのは簡単なことではない…。

 状況が、まったく改善していかない片田舎で、日々を悶々と過ごしながら、様々な疑問と葛藤が湧いてくる…。
 
 行政は何もしてくれない?いつも良い思いをする人は決まっている?…俺がやらなきゃ誰がやる?

 末端の底上げをしなければ、地元は決して良くならない…そんなことはわかりきっている。今やらずにいつやるのだ?

                            ~酒屋店主の独り言~