気体の溶解量は一般的に「ヘンリーの法則」に従います。以下の図をご参考ください。

室温25℃ 60 cm水槽(水量約40L)上部解放 125W 揚程15m(約0.15MPa)ポンプ使用時

 水中の酸素濃度は、約5分で飽和します。その後は圧力をかけない限り変化しません。気体の溶解量はヘンリーの法則に依存します。また、脱気(窒素による置換)による効果は、1ppm以下まで落とさないといけませんので、実用化のラインにまで落とすのは工夫が必要です。酸素添加に関しては、一度上昇してしまえばその後緩やかに変化しますので、植物への供給など、コントロールはしやすいものと考えられます。ただし、管路の長さ(摩擦)等によっては損失が大きいです。二酸化炭素(炭酸ガス)に関しては、溶液が酸性に変化しますので、金属を腐食する可能性があります、取り扱い注意(PHなどとも連動して考える必要があります)。水の性質はその溶け込んでいる気体やイオンによりかなり左右されます(水道水でも)。水道水はアルカリに傾く傾向(微量のカルシウムイオンやマグネシウムイオン)、純水は酸性に傾く傾向(炭酸ガスイオン)。同じ空気を取り込んでも、そのPHが各地方で異なるのは、水に溶け込んでいる成分が異なるためです(硬水でも軟水でも異なります)。これらの要因により混乱する方は多いと思います。総合的なアプローチが必要です。詳しい内容につきましては、気軽にご相談ください。